日本にノルウェー産のタラがやってきた!その名はスクレイ(SKREI)

このまえいつものようにスーパーの魚コーナーを見ていたら、一角に見慣れない魚がありました。

その名もスクレイ(SKREI)。レロイ社が手がけるノルウェー産の大西洋ダラのことです。

今回はこのスクレイについて調べてみました。

目次

スクレイ、タイセイヨウダラとは?

SKREI(スクレイ)とは、ノルウェーで獲れるタイセイヨウダラ(Gadus morhua)のうち特に品質が高いものが選ばれたものです。

スクレイは冬季(1月から4月頃)にノルウェー沿岸で獲れるタイセイヨウダラの成魚で、特に北極圏内のバレンツ海で生息し、産卵のためにノルウェー沿岸へと回遊しているそうです。

マダラとタイセイヨウダラの違い・共通点

日本で私たちが普段食べているタラは「マダラ」という種類です。

タイセイヨウダラ(Gadus morhua)とマダラ(Gadus macrocephalus)は、どちらもタラ科に属する魚ですが、生息域や外見などにいくつかの違いがあります。

一方、マダラは主に北太平洋の寒冷な海域に生息し、日本、アラスカ、カナダ西部、ロシア極東部などの沿岸で見られます。

見た目は非常によく似ています。生態や利用方法も近いようです。

日本ではマダラを干しだら(たらすきみや棒鱈)にしたりすり身にしたり塩漬けにして保存食として利用していますが、同じようにタイセイヨウダラはスペインやポルトガルなどの国で「バカリャウ」という保存食に利用されています。

タラが世界中で同じように利用される理由は、とにかくたくさん獲れるからです。

魚は寒い地域になるほど種類数が少なくなり、逆に個体数は多くなる現象が知られています。

種多様性の緯度勾配(Latitudinal Diversity Gradient, LDG)と呼ばれる現象で、緯度が高くなる(つまり寒冷な地域に近づく)ほど、生物の種の多様性が低くなる傾向があることを指します。

この現象は、陸地や海洋の生態系において広く観察されています。

スクレイは「生のまま」来るからすごい

スクレイはなんとノルウェーから冷凍させずに生のまま空輸されてきます。

なんといってもこれがすごいところです。ノルウェーではすでにサーモンが生のまま空輸されていますが、天然の魚でこれをやってのけるとは思いませんでした。

水揚げされた魚が短時間で適切に処理され、鮮度が保たれるからこそなせる技です。ノルウェーの水産技術の進化は本当にすごいです。

スクレイが美味しい理由は、POPによると以下のとおりです。

  • きれいな白色のあっさりとした白身
  • 引き締まったフレーク状の舌触り
  • 冷たい海で育ったすっきりとした味わい

…なるほど。言い換えれば、脂のりは薄く、たんぱくな白身です。要はマダラと同じですね。

今回は食べることができなかったのですが、いつか食べてみたいです。むしろレロイ社の方がこの記事を見たらぜひ送ってください。宣伝します。

スクレイを販売するレロイとは?

スクレイを販売するレロイ(Lerøy Seafood Group)は世界を股にかけるノルウェーの巨大な水産会社です。

ノルウェーを拠点とする世界有数の水産物会社で、サーモンの養殖をはじめとする水産事業を展開しています。レロイシーフーズは、1946年にヨハン・レロイによって創設され、現在は多国籍水産物企業として、世界各地で事業を展開しています。

持続可能な海洋資源の利用や、環境に配慮した事業展開を目指しており、MSC(Marine Stewardship Council)やASC(Aquaculture Stewardship Council)など持続可能な海洋資源の利用と養殖業の環境・社会的配慮を促進するための国際的な認証制度にも参加しています。

日本ではすでにサーモンの販売で一定の評価を得ており、みなさんもきっと一度はレロイ社のサーモンを食べていると思います。

日本のタラがんばれ

レロイ社はサーモン市場の開発や持続可能な漁業に高い関心がある素晴らしい会社かと思いますが、日本にはマダラというより高鮮度で運べる魚がいます。

しっかり資源管理して、後世にまで日本のマダラを食べることができるようにすることが本当に必要なことではないかと思います。

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